昔ながらの杉樽仕込みについて
弊社が杉樽を使って仕込みをし続ける理由は、下記のような点であります。
木は呼吸している(酸素を透過)
杉樽の木質細胞が呼吸することによって、微量の酸素を透過させます。そして、酸素をこのむ乳酸菌や酵母菌の活動(好気発酵)を促します。
漬物、味噌との同化(水分を吸収し中身と一体化)
杉樽の木質細胞は漬物や味噌の液体成分と水分を吸収します。成分と水分を含んだ杉樽は漬物や味噌と一体になり内容物を優しく包んで発酵熟成を促進します。
水分を蒸発(旨味成分の濃縮)
呼吸することにより、樽の中の水分を吸収し、樽外への余分な水分は逃がします。それにより樽内の成分が濃縮され旨味が凝縮されます。 杉樽が呼吸することによって酸素、水分を調節してくれるので、発酵によい状態が作り出され、美味しいお漬物や味噌が出来上がるのです。
食物は自然の産物である 発酵熟成も自然が良い
木製の杉樽は江戸時代よりの数百年の歴史があります。
プラスチックの容器等は 人工的に作られた化学製品で歴史はわずか数十年です。
プラスチック製の樽は使いやすく、杉樽は維持管理が大変です。
飛騨の大自然の中で育った旬の野菜、穀物を
添加物を使わず杉樽に仕込んで出来上がるお漬物、味噌は香りよく色鮮やかに仕上がります。
杉樽仕込みの安全性は数百年の年の歴史が証明しています。